お店が潰れました

マーケティング

母親から突然のLINE通知

スマホの開封ボタンを1回

ギュッと押すと..

・・・

今から3年ほど前。

営業終わりのレジ締めをしていると
LINEの通知音が鳴りました。

「ピコーン」

メッセージの送り主は
田舎の兵庫県に住む母親。

LINEの送り主欄に
“お母さん”と表示されると
かなりドキッとします。

たまにしか連絡しない
親不孝者なので。

「体調でも崩したんじゃないだろうか..」

恐る恐る、開封ボタンを1回
ギュッと押すと…

「あんたが保育園の時から好きだった
 近所のあのお蕎麦屋さんが
 こないだ潰れたんだよ」

というメッセージ内容でした。

添付で写真も1枚

送られてきました。

そこにあったはずの蕎麦屋さん。

ショベルカーで取り壊されて
店舗ごと跡形もなく
駐車場になっていたのです。

写真を見た瞬間、
昔の思い出が蘇ってきました。

そこの蕎麦屋の
天ざるそばが大好きで
保育園の頃から通っていました。

大きな海老天がサクサク、
蕎麦もツルツルで美味しい。

毎年、年越しそばも
食べさせてもらっていました

家族ぐるみで付き合ってました。

なので特別にこっそり
年越しそば用の麺も
貰っていました。

いつも優しかった
店主のおじさん。

潰れたなんて、残酷すぎる。
 
レジを閉めている時、
LINEの画面が涙で滲んで
見れなくなっていました。

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なぜ、味は抜群なのに
潰れてしまうのか
================

廃業の理由は、売上ダウン。

コロナの”せい”で客足が
ガクンと減ってしまった。

ご本人としても
苦しい状況を何とかしたくて
頑張っていたそうです。

味は抜群なのに潰れてしまう。

商品が良くても
食べて頂くお客様がいなければ
お店を続ける事が出来なくなる。

お蕎麦屋さんの一件で
身に染みて学びました。

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味へのこだわりは幻想
================

です。

「ウチの味は他とは
 ちょっと違うよ!」

このようにおっしゃる
飲食オーナーさんほど
苦戦しています。

味さえ良ければきっと
お客様が来てくれるだろう。

そんな考えは幻想なので早く粗大ゴミに捨てて下さい。

どんなに良い商品サービスでも
お客様に知ってもらえなければ
この世に存在しないのと同じなので。

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もし、味に自信があるなら..
====================

独立してお店を開くほどです。

なので腕にきっと
自信があると思います。

であるならばもっと
たくさんのお客様に
味を知って頂きましょう。

そして、喜んでもらいましょう。

お客様に知って頂くために
何が必要なのか。

ズバリ、マーケティングです。
ただし、勘違いは避けて下さい

「マーケティング」

この言葉を聞いて
学び始めの初心者の方ほど
勘違いする傾向にあります。

僕も勘違いして、失敗して、
そして今に至ります。

こうして読んでいるあなたには
絶対に同じ失敗を避けて欲しい
気持ちが強いです。

なのでマーケティングの嘘(ウソ)を
以下、3つ紹介します。

まずは1つめから。

===================
マーケティングの嘘その1
広告を出せばお客様が来る
===================

です。

例えば、ポスティングのチラシ広告。

実際にやってみた方なら
きっとお分かりだと思います。

広告費として先行投資したお金が
プラス収支になる事の方が
稀(まれ)なんです。

10人中、9人の飲食オーナーさんは、

「広告を出してもあまり
 上手くいかなかったなぁ…」

という感想で終わっています。

広告を出せばお客様が来る!ってのは
広告代理店の営業マンのセールストーク。

つまり、

================
広告営業マンが
夢の中で思いついた
ファンタジーなのです..
================

広告営業マンにもノルマがあります。

月に〇〇件の新規契約がないと
ボーナスが減らされてしまう
厳しい世界なのです。

なので契約数を増やそうとして
話を盛る傾向にあります。

で、広告を出して上手くいかなかったら。

今日は天気が悪かったとか
チラシのデザインが悪いとか
何かしら言い訳して逃げます。

広告営業マンの中には
誠実で優秀な人もいます。

ただ、腕の良い営業マンほど
既存案件で引っ張りだこなので
新規案件をやりたがらないです。

次、2つめ。

===================
マーケティングの嘘その2
差別化すればお客様が来る
===================

です。

「〇〇ってメニューを作れば
 お店のウリができる!」

こんな話って、まだあるんです。

けれども信じちゃって
失敗する飲食オーナーさんが
すごく多いので悲しいです。

こういう僕も騙された内の1人。

心の中で違和感を感じながら
作りたくないメニューを作って
廃棄を大量に出してしまいました。

当時は客足が減る一方で
焦ってたんだと思います。

===========================
本当の差別化って「お客様との関係性」
===========================

です。

お店が苦しい時こそ
お客様との関係性がいかに大切か
身に染みて分かります。

マーケティングとは
お客様との関係性ビジネス

感染者数が増えてる時期でも
ご予約を入れて頂けるのか。

それともキャンセルが入るのか。

お客様とどれだけ
コミュニケーションが取れていたか。
日頃の行いが試される瞬間です。

実際、自粛ムードでも予約が
バンバン入ってた店があるので。

このように考えると
〇〇ってメニューでどうこう!とか
そんなレベルの話じゃないですよね。

最後の3つめ。

==================
マーケティングの嘘その3
低価格は重要である
==================

お店の電話が鳴りました。

お客様:
「飲み放題のコースをやっていますか?」

店員さん:
「はい、やっていますよ」

お客様:
「1人いくらですか?」

店員さん:
「4980円です」

お客様:
「そうですか、また電話します(ガチャ)」

典型的な例ですね。

当然のことながら
二度と電話は掛かってこないです。

「最近のお客さんは
 どうして値段しか考えないんだ!」

って言いたくなりますよね。

お客様が値段しか聞かない理由は
値段しか判断基準がないからです。

===================
価格競争から抜け出す方法
===================

ならば僕たちお店側の人間が
新しい判断基準を伝えましょう。

例えば、忘年会のお店選びなら。

どんな料理なら
好き嫌いの偏りなく
みんな楽しめるのか。

駅から何百メートル半径なら
みんな来やすいのか。

クレジット払いするなら
アメックスも使える店を
選んだ方が良いのかどうか。

他にも色々ありますね。

判断基準をお客様に与える事で
価格競争を避けられます。

=================
マーケティングに始まり
マーケティングに終わる
=================

なぜなら味へのこだわりって
お客様に知って頂いて初めて
価値が生まれるからです。

だからこそ、まずは知ってもらう事が最優先。

味やサービスの微調整は
後からでも修正できます。

良い商品を世の中に広める為に
マーケティングのスキルを磨いて
正しく使って欲しいです。

そして、楽しく。

正しく、楽しく続けていれば
マーケティングを仕掛けなくとも
お客様が来る世界が待っています。

ここで1つだけ注意点。

==========
最悪の言い訳
==========

「でも、うちの店は違うから…。」

今日の話を聞いた後の最悪の
けれども一番多い言い訳がこれ。

うちの店はちょっと特殊なので
マーケティングはもう少し
後からにしたいんです。

このタイプの言い訳がお店を潰す原因。

どんなに美味しい料理でも
お客様に知られない限り
この世に存在しないのと同じ。

お蕎麦屋さんみたいに潰れたら
手元に残るのは借金だけ。

家族にも迷惑を掛けてしまいます。

地域で愛されているお店を
守り続ける為にも積極的に
マーケティングを学びましょう。

最後にポイントを3つ
まとめますね。

1:味へのこだわりは幻想
2:マーケティングとは関係性ビジネス
3:言い訳は毒

です。

いかがでしたでしょうか?

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では!

安達

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