『ヤらせてくれますか?』

マインドセット

『ヤらせてくれますか?』
 
私が提案したら
カフェの女性オーナーさんに
めちゃくちゃ怒られました..
 
けれども理由を話した瞬間…
 
・・・
 
女性の皆さま、ごめんなさい。
 
いたって真面目な話なので
聞いて頂ければ嬉しいです。
 
今から3年前。
 
古民家カフェの
女性オーナーさんを
紹介してもらいました。
 
お会いした場所は
銀座のスターバックス。
 
新規のお客様が少なくてお困りとの事。
 
ひととおり状況を聞いた後、
カフェオーナーさんから
こういう話を頂いたんです。
 
=== 会話ここから ===
 
女性:
「そうなんです…」
 
私:
「大変な状況ですね…」
 
女性:
「安達さんに相談したいんですけど」
 
私:
「はい、何でしょう」
 
女性:
「飲食店向けのマーケティングを
 私に教えてもらえますか?」
 
私:
「良いですよ」
 
女性:
「よかった、心強いです」
 
私:
「では、1対1の場合ですと
 だいたい月これくらいで…」
 
女性:
「…。」
 
私:
「…。」
 
女性:
「実は今、あまり
 お金がなくって」
 
私:
「…。」
 
女性:
「申し訳ないんですけど、
 無料で教えて欲しいんです」
 
私:
「…。」
 
女性:
「それでカフェがうまく
 回り始めてからちゃんと
 お支払いしたいなと思って」
 
私:
「…。」
 
女性:
「お願いします!」
 
私:
「…。」
 
女性:
「…。」
 
私:
「分かりました…」
 
女性:
「(目がキラキラ)」
 
私:
「…。」
 
「ヤらせてくれますか?」
 
女性:
「!?」
 
私:
「言い間違いじゃないですよ」
 
女性:
「は?」
 
「あなた、何言ってるんですか?」
 
私:
「もう一度言いましょうか?」
 
女性:
「もういいです!」
 
私:
「差し出がましいのですが…」
 
「私も生業としてやってますので
 いかなる場合であっても先に
 お支払い頂いています」
 
女性:
 「(怒怒怒)」
 
私:
「もし、毎月のお支払いがゼロなら
 相手の希望に沿う形でお返しするのが
 筋だと思いますよ」
 
「〇〇さんもお客様にタダで
 コーヒーを出さないですよね」
 
女性:
「(ムッ)」
 
私:
「なのでヤらせてくれますか?」
 
=== 会話ここまで ===
 
女性は怒って去っていきました。
 
スタバに居合わせた
他のお客さんからすると
私がフラれた男に見えたでしょう。
 
本当にやりたかった
訳じゃないです。
 
本気度を試したかっただけなんです。
 
経験上、何でもタダで
教えてもらおうとする人は
やらないです。
 
やったとしても
事後報告しない人が9割。
 
無料の情報をかき集めても
結局、お客様が増えないですし
時間だけが過ぎていきます。
 
嬉しい声が聞けないので
私も教えててつまらない。
 
ご本人の背中を
押してあげる意味でも
提案したのですが下世話でした。
 
古民家カフェがどうなったかよく知らないです。
 
今、うまく回っているなら
それはそれでオッケー。
 
コロナのご時世ですし
潰れてしまっているなら
損したのはご本人ですね。
 
で、女性が去った後
一人で飲んだコーヒーが冒頭の写真。
 
なんだか何故か
涙のせいかいつもと違って
しょっぱかったです。
 
安達

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